龍河洞

 

日本三大鍾乳洞
「龍河洞」

(ONIWAから車で40分)

日本三大鍾乳洞『龍河洞』

香美市の山あいにある龍河洞は日本三大鍾乳洞の一つに数えられる、日本でも有数の観光鍾乳洞です。
約1億7500万年の長い時をかけて出来上がったこの鍾乳洞、全長は約4Kmですが観光用に公開されているのはそのうちの約1km。
年間を通してほぼ一定の温度で過ごしやすく、雨でもへっちゃらなところが鍾乳洞観光の良いところ。龍河洞では、一般の観光用のコースは普通に歩くと入り口から出口まで約30分〜40分かかります。

1. 龍河洞の入り口

ところでこちらの龍河洞、一般によく知られている観光コースの他に、本格的な洞窟探検が体験できる「冒険コース」があるのをご存知でしょうか?
冒険コースは全長約200m。「え?それだけ?」とお感じになるかもしれませんが、まったく自然のままの洞窟内を、ヘッドランプの明かりだけを頼りに岩壁をよじ登ったり、細い穴を腹ばいでくぐったりしながら抜けるという、まさに本物の洞窟探検。
通り抜けるにはたっぷり1時間半から2時間かかるのです。小学生以上なら子供でも参加できるため、特にご家族連れでいらっしゃるお客様に大人気だそうです。

冒険コースは特別なガイドさんの案内がつくので、参加希望日の前日までに事前予約が必要。夏休み期間などファミリーでの参加が多い時期には、キャンセル待ちが出るほど毎日満杯とのことなので、早めの予約がおすすめです。
料金は通常の観光コースの入場料にプラス冒険コース入場料一人1,000円(ヘルメット・ヘッドライト貸出付き)。
自分で装備を持参していただいてもいいですが、探検用のつなぎの服と長靴は1,000円でレンタルできるので、「手ぶらで」気軽に参加することもできます。

▼ 龍河洞の冒険コース体験、まずは探検隊スタイルに変身

2. 冒険コースのガイドさん

龍河洞には何度も訪れていますが、ガイドさん付きツアーや洞窟探検体験の利用は初めてです。まずは入口前のチケット売り場で本日案内してくれるガイドさんとご対面。とても感じの良い朗らかなお姉さんです。このガイドさんに連れられ、着替えのためにチケット売り場のすぐ向こうにある更衣室へ。

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3. 更衣室内にずらりと並ぶレンタル長靴。あらゆるサイズが揃っています。

レンタル長靴もつなぎも大小様々なサイズが用意してあります。低学年の子供用のサイズはもちろん、大きなサイズはなんと4Lまであり、外国人のとても体格の良いお客様でも大丈夫。実際、最近は外国人観光客のお客様も少しずつ増えているのだとか。冒険コースでは狭い穴をくぐったりもするので、荷物は残していきましょう。更衣室の中には鍵付きのロッカーがあり、入場券販売所でも預かってもらえます。記念撮影用に携帯電話や小型カメラはレンタルつなぎのチャック付きポケットの中へ。

4. 準備完了、いよいよ洞内へ

みんなでお揃いのオレンジ色のつなぎに、ヘッドライト付きのヘルメットを頭にかぶれば、見た目はいかにも探検隊チックになりました。既にとてもワクワクしてきました。さぁ、洞窟探検の始まりです。

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▼ 冒険コース入口までは、観光コースの前半部分を見物

5. 龍河洞入り口からしばらく続く細い通路

6. 鍾乳石の壁をすり抜けながら、奥へ奥へ

冒険コースの入り口は、通常の観光コースの中間地点近くにあります。そこまではガイドさんと楽しくおしゃべりしながら、自然の営みが悠久の時をかけて作り上げた様々な鍾乳石をじっくり眺めて行きましょう。何度龍河洞に来ても、その造形美にいつも感動してしまうのです。

7. お尻がつっかえないか、少しドキドキ

8. 見どころにはそれぞれネームプレートや説明が

9. 鍾乳石の巨大柱。圧巻のスケールと美しさ

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龍河洞の観光コースは入り口の方が出口よりも標高が低く、約1kmかけて洞内を徐々に登っていくルートです。途中には長めの階段もあるのでけっこうな運動量ですが、間違いなくもっと激しい運動になる冒険ルート入り口はまだこの先。ガイドさんの説明を聞きながら体力を温存モードで歩くこと約30分、龍河洞の見どころの一つ「前の千本」に到着しました。

10. 尖った牙状の鍾乳石が上から下から何層にも突き出ています

11. まるで狼かサメの口の中にいるよう

12. ライトアップされていて、とても幻想的

「前の千本」のすぐ奥の「クラゲ石」群が、観光コースの中間点です。通常の観光客の人々は更にまっすぐ進んで行きますが、我らが洞窟探検隊はここで一旦ストップ。ついに冒険コース参加者のみが入ることを許された秘密の入り口の扉が開かれるのです。

13. 闇に漂うたくさんのクラゲ、観光コースの中間地点です

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▼ いよいよ洞窟探検へ

14. 秘密の扉の向こうには。。

冒険コースへの扉の向こうは、いきなりとても低い位置にとても狭いトンネル。どう見ても大人は普通の体勢 では無理です。「女性の方はけっこうしゃがみ座りの体勢でいけちゃうんですよ」と、ガイドさんはさすが手慣れた様子でするりと難なく通り抜けてしまいました。でも、背が高かったり股関節が硬い人間は、四つん這いかほふく前進でずるずるとくぐり抜ける他ありません。。。洞窟探検開始1分で既に四つん這い、早くもつなぎの膝部分が泥だらけです。

15. 冒険コースはこのトンネルくぐりから

トンネルの向こうはいよいよ真の闇の世界。ここからはヘッドライトの小さな明かりと、ガイドさんだけが頼りです。地面がどう隆起しているか、どこからどんな方向に鍾乳石が突き出ているかもまるっきりわからないので、とにかく顔や頭を打たないようにこわごわ足を進めていきます。 ちなみにファミリーのお客様の場合、子どもたちはたいていこの時点で既に大興奮状態だとか。暗闇をものともせずに、びっくりするほど敏捷にそこらじゅう駆け回り始めるそうです。

16. この小さなへッドライトの明かりだけが頼り

17. 岩のでっぱりやくぼみに足をかけ、何度も岩壁をよじ登る

冒険コースは全長200m程度です。でも、ここは自然の状態のままの洞窟、楽な姿勢でさっさと行けるような 箇所はほぼありません。もちろんどの場所でもガイドさんが手足をかける場所を丁寧に教えてくれるので、普段岩登りなどしていない初心者でも大丈夫です。

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18. この垂直の壁はロープを使って登ります

19. 見よ、この本格的な地底探検隊っぽさ

冒険コースはメインルートからアリの巣状にいくつも横穴や空間が突き出していて、ルートをまっすぐ行くだけでなく、いくつかの横穴にも寄り道していきます。 龍河洞の冒険コースの良いところは、同じ障害物でもいくつか難易度の違うルートを自由に選ばせてもらえることです。例えば同じ岩壁を登る時でも、「やさしいのはこのルート」「難しいのに挑戦したければ、ここをまっすぐ行く人もいますよ」と、洞内を熟知しているガイドさんが数パターン教えてくれるのです。

自分の力量に合わせて自由度の高いルート設定ができるので、参加者によって「きつすぎる」「物足りない」と思うこともありません。初心者なら一番簡単なルートにして、オプションの穴くぐりなどはやらなくてもOK。反対にクライミング経験者なら難易度の高いルートにガンガン挑戦して下さい。

20. 子供ならばこの穴もするりと抜けますが、大人は苦戦中

21. いくつもの岩山を越え、ひたすら進む

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暗闇の中での全身運動に夢中で時間感覚が麻痺したようでしたが、冒険コースも終わりに近づきました。たどり着いた小さなホールのような場所は、ヘッドライトの丸い明かりに照らされて、まるでファンタジー映画の幻獣達が顔を突き出しているような世界。

22. 何の動物たちが見えますか?

23. 不思議な生き物達に取り囲まれているよう

この場所の一角に、なにやら古いプレートが岩肌に置かれていました。文字や書き方がとても昭和チックです。 実はこの部分は戦前まで龍河洞の観光ルートの一部でした。当時のお客さんたちは今のようなライトも舗装された通路もなく、手に手に明かりを持って洞窟探検さながらにこの鍾乳石の回廊を抜けていったのでしょう。戦後70年以上たった今もこのプレートだけは当時と同じまま残り、龍河洞が昔から人気の観光名所であったことを伝えています。

24. かつてここは『虹の廊下』と呼ばれた観光コースでした

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▼ 洞窟探検無事終了、最後は弥生時代の人々の住処へ

楽しすぎてあっという間の90分でした。秘密の出口を抜け、我らが洞窟探検隊は観光コースに再び合流しました。

25. 観光ルートに再び合流

合流したのは観光コースの終盤部分、2千年以上前の弥生時代の人々が、この穴を住居として使っていた証拠があちこちに残る遺跡の場所です。雨露がしのげ、夏でも冬でも一定の快適な温度を保つこの鍾乳洞は、彼らにとって住むのにはうってつけだったに違いありません。

弥生人の住処にそのまま残された土器に、石灰分が混じった水のしずくがぽたりぽたりと落ち続け、徐々に鍾 乳石の膜で覆っていったのが『神の壺』です。

26. 神の壺

「『神の壺』と同じものを現代でも人為的に作る事ができるか?」というとても気の長い実験が、昭和12年から80有余年の今も絶賛継続中です。弥生時代からの時の流れに比べればあっという間にも思える短い時間でも、実験用の壺は既に鍾乳石の膜にしっかり包まれているように見えます。100年後、200年後の観光客が見る壺は、どんな姿になっているのでしょうか。

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冒険コースに入ったために見逃してしまった観光ルートの後半部分にも、もちろん見どころは満載。美しい鍾乳石の自然彫刻の数々や、コウモリが生息し鳴き声が聞こえるホールなどを、このまま見ずに帰ってしまうの はもったいないですよね。冒険コース参加者は再入場が可能なので、また観光コースを全部ゆっくり見物することができます。ぜひ一日ここで遊び尽くすつもりで、龍河洞を隅から隅まで満喫しましょう。

27. 観光コース後半には、こんな鍾乳石の滝も

28. 鬼の顔をした鍾乳石

洞窟探検隊、無事地上へ。まだまだ楽しみは終わりません

龍河洞に入ってから2時間ぶりの太陽の光。龍河洞の出口は山の頂上近くの標高にあり、振り返ればもうそこに山のてっぺんが見えています。まずはほっと一息、我ら洞窟探検隊、全員無事生還しました。

29. 帰り道は、爽やかな木立の中をとことこ降りていきます

ひたすら岩の世界の洞窟の中とは打って変わって、森林浴気分の帰り道。 この小道の周辺にびっしりと生えている濃い緑の葉っぱは、実は山藍。野生の藍です。藍と言えば、龍河洞のある高知県の隣の徳島県は藍染で有名ですね。藍染や藍に詳しい人とっては、こんなにも山藍が一面に生えている場所はとても珍しいのだそうです。

30. 野生の藍、山藍が一面に

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チケット売り場に戻ると、名前入りの冒険コース「踏破証明証」をいただきました。何度も通って何枚も集めると、1 回タダというサービスもあるようです。

 

自分の服に着替えた後は、先程見逃した観光コースの後半部分を見るためにもう一度鍾乳洞内を巡るもよし、 隣接している『珍鳥センター』で尾長鶏や様々な種類のニワトリを見たり、龍河洞の歴史が学べる『龍河洞博物館』見学に進むもよし、ペットにわとり「ぷちコッコ」が抱ける『カフェアヤム』で腹ごしらえするのもよし、楽しい時間はまだまだ終わりません。

 

龍河洞の営業時間・料金・アクセスなど詳しくは、こちらの公式 Webサイトをご参照下さい。
http://ryugadou.or.jp/